賢いインベスターになるための隠れた常識④
このタイトルのシリーズの初回では、運用の原則は、「安く買って、高く売る」ということに尽きること。多くの方が、目先の株価変動に目が行ってしまい、感情の赴くまま売買していることがあり、ギャンブルに陥っている点を説明しました。
2回目では、もう少し、ギャンブル運用について仮想通貨の事例も交え説明しました。
今回の3回目では、投資とは何かの復習、再認識のため1冊、ハワード・マークス氏の「投資で一番大切な20の教え-賢い投資家になるための隠れた常識」をご紹介しました。
3回目の補足そして、そもそも株価は何で構成されているのか等説明したいと思います。
株価は、バリューと心理で形成されています。
バリューを見抜くか、心理を見抜くか、それとも両方見抜くことでリターンを得ることはできるからです。
但し、心理を安定的に見抜くことは、現実的にほぼ不可能であり、ロジカルな分析手法が存在しないことから、世界NO1のバフェットをはじめ、プロは一切チャート分析を採用していません。
株式市場は、世界中様々な参加者がいてこそ形成されていますが、個人インベスターをみていると、投資と投機の違い、投資とトレードの違いなども理解せず、また運用リスクとは何かも意識しないで、命の次に大切な、家族の人生も場合によっては握るお金と、時間を市場に投げ入れているとしか思えない人がどれだけ多いことか・・・。
バリュー株運用のポイントをまとめてくれている良書ですので、ご紹介させて頂きました。
特に前半のリスクについては、よく学んでほしいと思います。目から鱗の内容が記載されています。特にリスクをよく理解したうえで、様々な運用手法を説明し、インベスターが許容できるリスクとはどういうものかを個人向けにも分かりやすく書かれています。
識させ、個人インベスターが好む運用のサポートになると思います。
特にバリューインベスターは、相場環境、心理が悪い時ほど威力を発揮する運用手法です。この本の内容はバリューインベスターとして必要なマインドがコンパクトにまとめられており、バリュー株運用でよく用いるPERやPBRでスクリーニングするようなものではないということもよくわかるでしょう。
あくまで本源的価値であるバリューに対して割安か割高かを判断するのであり、株価指標の単純な割安感だけで判断するものではありません。運用は機械的作業でできるものではありません。最終的には。
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