賢いインベスターになるための隠れた常識とは?②
前回のブログでは、運用の原則は、「安く買って、高く売る」ということに尽きる。
にも拘わらず、多くの方が、目先の株価変動に目が行ってしまい、感情の赴くまま売買していることがあり、ギャンブルに陥っている点を説明しました。
もう少し、ギャンブル運用について説明したいと思います。
ギャンブルの事例として典型的なのは仮想通貨です。
仮想通貨はキャピタルゲインしか存在せず、配当も自社株買いもありません。つまり、第三者による付加価値の補填、投資に対する対価は存在しないのです。
何故このような貨幣価値がないものが大きく上昇するのでしょうか?
こうしたギャンブルを好む投機家にとっては、仮想通貨を形成している技術が最先端技術であり、それ故、バリューが高いものであると考えているからかもしれません。
大きく価格が上昇するのも当然で、バリューがあるものは高い価格がつくものが当然だと思って、どんどん吊り上がっていくと考えられます。
ただ、これは技術的価値と貨幣的価値を混同しているだけで、仮想通貨は、その貨幣価値はほぼゼロです。
このように本来なら賢明だった投資家が、その価格変動により心理的影響を受けてしまい、インベスターとしての本質を忘れてしまい、リスクを好んで取る投機家に変貌しています。
その感染力は凄まじく、ある意味依存症であるため、様々なバブルが形成され、大きくなっては、泡となり、資産を消し去っていきます。
ちなみに、労働価値が上がると、その上昇で得た所得の増加により、消費だけでなく、投資が拡大し、高い成長につながっていきます。
典型的な事例としては、戦後の日本です。
こうした1970年代以降の日本の経済成長と、バブルの短期形成環境下においても、
投資の基本は、絶対忘れてはなりません。
その基本とは繰り返しになりますが、価値あるものを安く買って、適切な値段で売却することです。
バリュー投資アカデミーの無料セミナーでは、受講生がギャンブル運用に陥らないように、しっかり人間のメカニズムから正しい運用の仕方まで教えていますのでご都合あえばご参加下さい。
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