バフェット氏、印携帯決済最大手に400億円出資

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バフェット氏がインドの決済最大手が買収

インドのモバイル決済サービス最大手え「Pay(ペイ)tm」を展開するワン97コミュニケーションズは28日、米著名インベスターであるウォーレン・バフェット氏の率いる運用会社バークシャーから出資を受け入れました。

 

出資額は250億ルピー(約400億円)。バークシャーがインド企業に直接運用するのは今回が初めて。
ワン97はソフトバンクグループや中国アリババ集団が既に出資するインドの未上場企業で、企業価値は100億ドル超とされる。バークシャーの出資比率は3%程度になったもようだ。ワン97によると、バークシャーは取締役1人と独立取締役2人をワン97に派遣予定。
ワン97は2000年に創業し、14年に現在のモバイル決済サービスに参入した。

インドのモディ政権が流通紙幣の86%を無効にした16年11月の高額2紙幣廃止が追い風となり、急速に普及。

現金が不足する状況下ではるため、タクシーや食事の出前サービスだけではなく、市場にもPaytmの看板が並び、市中の決済手段として広く使われるようになった。

現在は子会社Paytmが運営を担い、700万の小売業者らが利用する。
バークシャーは運用以外では、保険商品のオンライン代理販売業で11年にインドに参入したことはある。国内総生産(GDP)が2兆8千億ドルで世界7位のインドについて、これまでも「無視するには(経済規模が)大きすぎる」と話すなど関心を示していた。
ワン97のビジェイ・シェカール・シャルマ最高経営責任者(CEO)は28日に公表した声明文で「バークシャーの金融サービスや長期運用の経験は(金融ネットワークの外に取り残されている)5億人を経済の表舞台に呼び込むPaytmの旅に大いに資する」とコメントした。